かかりつけ歯科医をつくろう

  • 2023年5月23日
  • 2023年5月25日
  • その他

いつまでも美味しくご飯を食べて、健康な身体で生きていくには自分の歯が欠かせません。

私たちにとって必要不可欠な歯を守るために何かしていることはありますか? 特別なことは何もいりません。

普段のセルフケアをきちんと行いかかりつけ歯科医を見つけ、定期的にクリーニングに行く。

それだけで豊かな人生になるでしょう。

かかりつけの歯科医院って?

体調を崩したりお薬を貰うために病院にかかる「かかりつけ医」がある方は多いと思います。

歯科医療においても自身が抱える症状やお悩みなどを気軽に相談できる歯医者のことを「かかりつけ歯科医院」といいます。

いつも受診する特定の医療機関をもつことが推奨されています。

何か症状が出たら予約できる歯医者に受診している方も多いと思いますが、何かあった時には手遅れな場合もあります。

高齢の患者様で「昔から歯を大事にしておけばよかった」と後悔する方が多いです。

歯を失ってから自分の歯がいかに大切か、歯科健診の重要性に気付きます。

かかりつけ歯科医院のメリットを理解した上で、信頼できる歯科医院を見つけましょう。

かかりつけ歯科医院のメリット

①定期的な口腔ケア

普段毎日歯磨きをしていても磨ききれていない汚れや沈着してしまった歯石などを専用の機械でプロフェッショナルケアを受けることによって虫歯や歯周病を予防することができます。

さらに、磨き残しのある場所や磨き方、補助清掃道具の使い方などを教えてもらうと、日常的に細かな口腔ケアを行えるようになるので、お口の健康へと繋げることができます。

②紹介状を書いてくれる

お口の中の異変や検査が必要なとき、専門的な外科治療が必要な時など適切な病院への紹介状を書いてくれます。

最近では大きい病院への受診の際は紹介状が必要な場合が多いので、かかりつけ歯科医があるとスムーズに受診でします。

③健康状態の把握

かかりつけ歯科医院には治療や検診で定期的に受診するため、お口の中に限らず健康状態を把握してくれています。

普段から診察してもらっていることで、少しの変化に気付いてくれたり、虫歯の早期発見・早期治療に繋がるのでお口の健康を保てます。

何かあった時にすぐに受診できることが心強く、健康維持の手助けをしてくれます。

かかりつけ歯科医院の選び方

現在の歯医者の数はコンビニより多いので、歯医者選びは決して簡単ではないと思います。

歯科医師との相性もあるので、1度でかかりつけ歯科医院が決まるのは難しいかもしれませんが、通いたいと思える歯医者に出会うことができれば、末永くお口の健康をサポートしてくれます。

かかりつけ歯科医院の選ぶポイント

①アクセスの良さ

通院のしやすいところを選びましょう。

定期的に受診するとなると自宅や職場の近くの歯科医院の方が長期に渡り通院しやすいです。

通院に負担をかけてしまうと途中で受診しなくなる方も少なくありません。

無理せず便利なところを選ぶのが重要です。

②通院できる診察日・診察時間

無理なく通院できる曜日や時間帯に診察しているのも重要です。

学校やお仕事の休日や仕事帰りに受診できるなど、ご自身の生活スタイルにあっていると通院しやすいです。

③歯科医師とのコミュニケーション

歯科医師やスタッフとのコミュニケーションはとても大事です。

親身になって話を聞いてくれ、診断や治療方針についてわかりやすく説明してくれると安心に繋がるので信頼関係を築く要因になります。

④予防に力を入れている

多くの歯医者がある中で、予防に対する意識が低い歯医者もあります。

虫歯を治療することは当たり前ですが、今の時代は虫歯や歯周病にならない為にブラッシング指導や定期的にクリーニングが欠かせません。

充実した内容の定期検診を実施している歯医者を選びましょう。

立地やホームページなどで選ぶのも1つの手ですが、基準として「治療中心型」の歯科診療より「治療・管理・連携型」の診療方針の歯医者の方が今後の需要が高まります。

平成28年度の診療報酬改定で「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」が新設されましたが、かかりつけ歯科医院の果たす役割は大きいと思います。

かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所って何が違うの?

「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」とは

従来の歯科治療虫だけを目的とする歯科医院ではなく、虫歯や歯周病の重症化予防を目的として作られた制度です。

「か強診」と略して呼ばれていて、定められた厳しい基準がいくつもあり、全てクリアすると厚労省から認定されます。

本来予防歯科は保険適用はされていなかったので自費診療でしたが、認定された歯科医院のみが予防歯科の保険適用の範囲が広がりました。
しかし1つでもクリアできなければ「か強診」と認められないので、認定率は低く全体の10%にも満たないほどです。

厚労省はかかりつけ歯科医院をもってもらい歯科医師や患者様にも予防意識の向上を求めています。

「か強診」と普通の歯科医院の違いは何か?

両者の違いは予防治療を保険か自費で受けるかです。

「か強診」は保険で予防治療が受けれるので毎月の歯のクリーニングや虫歯予防のフッ素を塗布することができます。

また、教育認定を受けた歯科医師や歯科衛生士が在籍していて、予防治療に必要な器具や機械が揃えられているので安心・安全な歯科医療環境で治療を受けられます。

デメリットとしては「か強診」は初診料や再診料の費用が高くなるので、一部負担金が認定を受けていない歯科医院よりも高くなります。

さいごに

医療の進化で平均寿命が伸び「人生100年時代」といわれるようになりました。

充実した人生を送るためには1本でも多く歯を残す事が重要です。

かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所にこだわる必要はないですが、痛みや腫れ等症状が出てから治療を受けるのではなく、定期的に歯の検診を受け早期発見してもらうことが全身の健康に繋がります。

歯は一生ものです。

より良い人生をかかりつけ歯科医と共に作りましょう。