歯と口の健康週間ってどんなもの?

  • 2025年2月28日
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歯と口の健康週間とは?期間や歴史について

毎年6月4日~10日は、歯と口の健康週間です。
その歴史は1928年から1938年まで日本歯科医師会が行っていた「虫歯予防デー」までさかのぼります。6月4日(む・し)にちなんで制定されました。
その後、1958年から「歯の衛生週間」として実施されていましたが、2013年に「歯と口の健康週間」と改称されて、現在まで続いています。
現在の主催団体は、日本歯科医師会の他にも、厚労省、文科省、日本学校歯科医会が加わっています。

歯と口の健康週間にはどんなことをやるの?

歯と口の健康週間は、「歯と口の健康に関する正しい知識を国民に対して普及啓発するとともに、歯科疾患の予防に関する適切な習慣の定着を図り、併せてその早期発見及び早期治療等を徹底することにより歯の寿命を延ばし、もって国民の健康の保持増進に寄与することを目的とする。」と定められています。
具体的な内容としては、日本歯科医師会では、毎年歯と口の健康に関する「標語」と「ポスター」の作成が行われ、各都道府県や市町村の歯科医師会では、独自に啓発イベント等を展開しています。

過去10年間の標語

2024年度 歯を見せて 笑える今を 未来にも
2023年度 手に入れよう 長生きチケット 歯みがきで
2022年度 いただきます 人生100年 歯と共に
2021年度 一生を 共に歩む 歯自分の歯
2020年度 咲かそうよ 笑顔の花を 歯みがきで
2019年度 いつまでも 続くけんこう 歯の力
2018年度 のばそうよ 健康寿命 歯みがきで
2017年度 「おいしい」と 「元気」を支える 丈夫な歯
2016年度 健康も 楽しい食事も いい歯から
2015年度 おくりたい 未来の自分に きれいな歯

歯と口の健康週間はセルフケアを見直すチャンス!

歯と口の健康週間には、「歯と口の健康に関する正しい知識を国民に対して普及啓発する」ためのイベントが、全国各地で開催されますので、「歯と口の健康」について考える機会が増えます。
ご自身の歯と口の健康についてあらためて考え、歯みがき習慣や食事習慣など、改善できる点があれば積極的に取り組んでみましょう。
歯と口の健康は、歯と口だけの話ではなく、食事を通じての栄養摂取に関わりますので、全身の健康にも関係性が深いです。
また、むし歯や歯周病の原因となる細菌が、あごの骨などから血管に入る事で、狭心症・心筋梗塞などのリスクが高まる、誤嚥性肺炎の原因となる、糖尿病とも関連するなど、全身の様々な疾患にも関係することが分かってきています。
歯みがきは、口臭が気にならなくなる程度で十分、食べかすが取れればOKなどと考えず、あらためて口腔ケアについて考え、取り組んでいきましょう。

さいごに

歯と口の健康週間をきっかけに、歯と口の健康についての知識を増やすことが出来たら、いつもの生活の中でご自身の歯と口の健康を維持・増進するための取り組み・習慣を根気よく続けましょう。
むし歯になって歯を削ったり、歯周病が悪化して歯を失ったりすると、元どおりに再生することはありません。
むし歯や歯周病は、初期には自覚症状がなく、気が付かないうちに進行してしまいますので、毎日のセルフケアに加えて、とくに自覚症状がなくても歯科医院に通って定期的に検診を受けることが重要です。
歯科医院ではセルフケアが不十分な点、みがき残しがある場所や、より効果的なセルフケアの方法について、指導を受けることもできます。
セルフケアでは落としきれない歯石のクリーニングなどのプロケアも受けられますので、定期検診・予防のための通院を習慣化していきましょう。