子供の歯がなかなか抜けない!その原因と対処法について

乳歯が抜け始める時期

「子供の乳歯がなかなか抜けてこないような気がする」「いつごろになったら乳歯は抜けるの?」というお悩みや疑問があると思います。お子さんの歯がなかなか生え変わらないと、親としてはとても心配になりますよね。乳歯は左右で5本ずつあります。真ん中から乳中切歯(にゅうちゅうせっし)、乳側切歯(にゅうそくせっし)、乳犬歯(にゅうけんし)、第一・第二乳臼歯(にゅうきゅうし)という名前があります。これが上下で合計20本あります。そのうち、乳歯の生え変わりは一般的に下の乳中切歯から開始します。

生え変わりの時期に多少の個人差はありますが、まずは6〜8歳頃に真ん中の前歯(乳中切歯)がグラグラしてきます。そして7〜9歳頃になるとその隣の前歯(乳側切歯)がグラグラしてきます。そして永久歯が(中切歯)が生えてきます。一方、6歳ごろには永久歯である第一大臼歯(6歳臼歯)が生えてきます。8〜9歳頃にかけて、前歯から奥歯に向かって順番に乳歯から永久歯へと生え変わります。そして11歳頃に上下の第二大臼歯が生えることで、乳歯から永久歯への生え変わりが完成します。

乳歯が抜けない原因と対処法

「抜けるはずの年齢を過ぎてもなかなか乳歯が動かない」もしくは「少しは動くけど、なかなか抜けて来ない」という場合、まずレントゲンで乳歯とその周囲の状況を確認します。

生え変わる時期が遅れているだけ

一番多いのは、先ほど個人差があると述べましたが、永久歯も順調にできていて、乳歯が抜けるまでの時間がかかっているだけの場合です。この場合は左右の同じ歯の生え変わりの様子を参考にして、経過観察するか、あえて乳歯を抜歯するかを検討します。

後に続く永久歯が無い

時々みられるのが、レントゲンで撮影してみると本来後に生えてくるであろう永久歯が形成すらされていない場合です。この原因は不明です。虫歯や周囲の炎症などが無ければ、乳歯のままで生活していただきます。虫歯などでこれ以上は持たないという状況になれば、抜歯してブリッジやインプラントにすることもあります。

乳歯にひっかかりがある

乳歯が抜ける時は、その歯根が吸収されることで抜けます。この吸収の仕方によっては、ひっかかりがあると脱落するのが遅れます。また上の真ん中の歯(乳中切歯)などは過剰歯という余分な歯ができていることがあり、それが乳歯の生え変わりを邪魔することもあります。この場合は過剰歯とともに乳歯も抜歯します。

下あごの前歯の部分では、乳歯の内側(舌側)に永久歯が生えてくることがあります。レントゲンで乳歯の歯根がほとんど吸収されていることが確認されれば、乳歯を抜歯します。内側に生えた永久歯は、舌によって前方に押されるので、経過観察します。

腫瘍が邪魔をしている

歯ができる時に関連する良性腫瘍の1つに歯牙腫(しがしゅ)というものがあります。歯の子供のようなものがいっぱいできたり、様々な丸い形のエナメル質の塊ができたりします。この歯牙腫が邪魔をしている可能性があります。良性ですので、摘出することで治癒が見込めます。その後、永久歯が生えてくるかどうかをレントゲンで経過観察します。

グラグラしている乳歯が抜けない時は?

グラグラはしているけれどそう簡単には抜けなさそうな場合や、歯茎の腫れや発赤、痛みなどがある場合は、自分で無理に抜こうとせず、歯科医院に相談することが必要です。抜くべきなのか、まず先に必要な処置があるのかなど、確認をしましょう。また、無理に自分や親が抜こうとすると、周囲の歯茎を傷つけたり、乳歯の歯根が途中で折れてしまい、破片が歯茎の中に残る危険性があります。自分の舌や指で歯を軽く揺らす程度にとどめ、自然に抜けていくことを待ちましょう。

もし何かの拍子でグラグラしていた乳歯が抜けて出血している場合は、清潔なガーゼを丸めて抜けた歯の部分に当て、15分ほどしっかり噛ませた状態で待ちます。たいていはこれで止血できます。うがいを頻繁にしたり、指で傷口を触ったりすると、出血が止まらなくなるため、避けましょう。なかなか出血が止まらない時は、歯科医院に早めに相談してください。

まとめ

乳歯には抜ける時期がそれぞれあり、その時期には多少個人差があります。また、抜けない時は何らかの理由がそこにあります。もし気になることがあれば、かかりつけの歯科医院で相談してみてください。