なぜ歯が黄ばむのか
しっかりと歯を磨いているのに、なぜか歯が黄ばんでしまう。
このようなお悩みを持つ方は多いかと思います。
歯が黄ばんでしまう理由にはいくつかあり、その原因によって対処法が異なります。
歯が黄ばむ原因については以下のようなものがあります。
歯の内部の黄ばみ
歯の表面ではなく、歯の色が全体的にくすんでいる場合は、歯の内部からくる黄ばみです。
年齢により歯はだんだんと黄ばんだような色に変化します。
また、肌の色と同じで歯の色がもともと黄ばんだような色をしている場合もあります。
歯の表面の汚れによる黄ばみ
食べ物や飲み物により歯の表面に着色がつくことで、歯が黄ばんで見えます。
全体的に色がつくことは少なく、前歯の表面など一部分が黄ばむのが特徴です。
被せ物や詰め物の経年劣化
虫歯の治療の際に使った被せ物や詰め物が古くなることで、黄ばんだように見えることがあります。
特に保険治療で用いるレジンなどの材料は自費治療で使うセラミックなどに比べて変色を起こすスピードが早いです。
それぞれの原因への対処法
次に黄ばみの原因ごとに対処法を見ていきましょう。
歯の内部の黄ばみへの対処
歯の内部の黄ばみに対してはホワイトニングが有効です。
ホワイトニングとは、薬液によって歯の内部を白くする治療のことで、歯科医院で短期間に行うオフィスホワイトニングと、特注のマウスピースを作製し2週間ほどかけて家で行うホームホワイトニングがあります。
歯の表面の汚れによる黄ばみへの対処
歯の表面の汚れが原因の黄ばみは、歯科医院でのクリーニングによって改善します。
歯の表面の汚れを超音波や回転するブラシなどできれいにします。
クリーニングは保険治療で行うものと、自費治療で行うものがあります。
被せ物や詰め物の経年劣化への対処
被せ物・詰め物の色の経年劣化に対しては、古くなった物をとりかえることで対処します。
古くなったものを外し、新しい歯の色にあったものに交換します。
その際に、変色を起こしにくいセラミックやジルコニアなどの自費治療のものに交換すると、その後の変色を抑えられます。
ホワイトニングのメリット・デメリットとは
歯の内部の変色に対しては、歯の内部の色を白くするホワイトニングが有効です。
ホワイトニングには歯科医院で行うオフィスホワイトニング、専用のマウスピースを作り家庭で行うホームホワイトニングがあります。
それぞれについてどのようなものなのか、メリット・デメリットを見ていきましょう。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングとは、歯科医院で専用の薬液を歯の表面に塗ったあと光を当て、短期間で歯を白くする方法です。
メリット
- 1~2時間と短期間で歯が白くなる
- 歯科医院で専門家によって行われるので安全に行える
デメリット
- 短期間で白くなるため、色戻りがしやすい
- 強い薬液を使うので人によっては知覚過敏などの症状が出る
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングとは、歯の型を取って作った専用のマウスピースの内部に薬液を入れ家庭で2週間ほどかけて行う方法です。
メリット
- ゆっくりと歯を白くするため、オフィスホワイトニングに比べて色戻りが少ない
- 薬液の濃度が薄いので、知覚過敏などを起こしにくい
デメリット
- 2週間ほど毎日2時間自分でホワイトニングを行わなくてはならない
- ワインやカレーなど、ホワイトニング中は色のついた食べ物を避けなくてはいけない
さいごに
歯の黄ばみに対する原因、それぞれの原因に対する対処法についてお伝えしてきました。
日常的に歯の表面には汚れや着色がつきます。毎日のケアをこまめにすることで、表面の汚れは落とせます。見た目だけではなく、虫歯や歯周病の予防にもなるので欠かさないようにしましょう。
歯の内部に対する対処法であるホワイトニングには、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングがあるので、歯科医院で説明を受けて自分にあった方法を選択しましょう。
いずれにせよ、自分の黄ばみの原因が何かを確認して、自分のタイプに合った治療法を選ぶことが大切です。
編集後記
編集後記では毎回、編集部のおすすめする全国の歯科医院さんをご紹介させて頂きます。
※本編とは直接関係ありません
オフィスホワイトニングとホームホワイトニング、その両方を組み合わせたデュアルホワイトニングにも対応している歯科医院さんです。
歯科医師が事前診断を行うので、むし歯やクラックなど事前に治療が必要な箇所については丁寧な治療を受けることが出来ますし、ホワイトニングだけでなくクリーニングや審美治療等、幅広い歯科診療を受けられます。