入れ歯は1本だけでも入れられる?費用やメリット・デメリットを解説

  • 2026年1月19日
  • 2026年1月19日
  • 入れ歯
入れ歯は1本だけでも入れられる?費用やメリット・デメリットを解説

歯を1本だけ失ったとき、部分入れ歯という治療法があります。
インプラントやブリッジと比べて手軽に始められる方法として知られていますが、実際にどのくらいの費用がかかるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、1本だけ入れ歯を作る場合の費用相場を保険診療と自費診療に分けて解説するとともに、治療のメリットやデメリットについてもご紹介します。

入れ歯を1本だけ入れるときの費用相場

歯を1本失った際に部分入れ歯で補う場合、費用は保険診療と自費診療で大きく異なります。
作製費用を中心とした自己負担の目安は、保険診療で5,000円~1万4,000円程度(3割負担の例)、自費診療では10~30万円程度です。
失った歯の位置や周囲の歯の状態によっても金額は変動します。

保険適用の入れ歯1本の費用

保険診療では使用できる材料や製作方法に決まりがあり、自己負担額は負担割合によって変わります。
3割負担で5,000円~1万4,000円、1割負担なら1,200~2,500円が目安です。
抜歯などの前処置が必要な場合は別途費用が発生することもあります。
留め具の設計によっても金額に差が出るため、総額については歯科医院で事前に確認しておくことをおすすめします。

自費の入れ歯1本の費用

見た目や装着感を重視する方には自費診療の部分入れ歯があります。
作製費用は1本あたり10~30万円程度で、金属バネのないノンクラスプデンチャーは10~15万円ほど、金属床義歯は15~30万円ほどが相場です。
検査料や調整料が別途かかる医院もあるため、基本料金に何が含まれるかを事前に確認しておくと安心です。

入れ歯を1本だけ入れるメリット

治療期間が短い

1本分の部分入れ歯は、手術を伴わず型取りを中心に進められるため、比較的短期間で完成します。
装着までの目安は1〜4週間程度、通院回数は2〜5回程度です。
抜歯した当日に装着する即時入れ歯は別の扱いとなります。
予約の間隔や歯ぐきの治り具合によっては期間が延びることもありますが、早く歯を補いたい方にとっては大きな利点といえるでしょう。

あまり目立たない

1本だけの部分入れ歯は土台が小さく、留め金を目立ちにくい位置に配置しやすいという特徴があります。
唇で隠れる部位なら周囲から気づかれにくいでしょう。
それでも見た目が気になる方には、金属のバネを使わないノンクラスプデンチャーを選ぶ方法もあります。
どの程度目立つかは、失った歯の位置や入れ歯の設計によって変わります。

幅広い症例に対応できる

手術を避けたい方や、骨の量が足りずインプラントが難しい方にとって、部分入れ歯は有力な選択肢となります。
残っている歯を支えにできるうえ、設計の自由度も高いためです。
体調面や骨の状態に不安がある場合でも対応できる可能性があります。
ただし、支えとなる歯に負担がかかる点や、歯周病が進行していると適用が難しくなることもあるため、事前の検査が大切です。

入れ歯を1本だけ入れるデメリット

留め具をかけた歯に負担がかかる

部分入れ歯は隣の歯に留め金をかけて固定するため、噛む力や入れ歯の揺れがその歯に伝わりやすくなります。
支えとなる歯に痛みやしみる症状が出たり、詰め物が欠けたり、歯がぐらついたりすることがあります。
食いしばりの癖がある方や、入れ歯がきちんと合っていない場合、支える歯がもともと弱い場合などは特に要注意です。

メンテナンスの手間がかかる

部分入れ歯を使う生活では、毎日取り外してお手入れする習慣が欠かせません。
入れ歯には食べかすが付着しやすく、歯ぐきの形も時間とともに変化するため、日々の洗浄と定期的な調整が必要になります。
洗浄剤での清掃、適切な保管、残った歯のケアを毎日行うことが基本です。
数カ月ごとの定期チェックが勧められるほか、痛みや緩みが生じれば通院回数が増えることもあり、手間を継続できるかが課題となります。

虫歯や歯周病リスクが高くなる

部分入れ歯の留め金や土台は歯の根元や歯ぐきに接するため、どうしても汚れがたまりやすくなります。
こうした部分には歯ブラシが届きにくく、唾液による洗い流し効果も期待しづらいものです。
そのため、支えとなっている歯に虫歯や歯周病が起こりやすくなる傾向があります。
間食の回数が多い方や口の中が乾燥しやすい方は、より注意を払う必要があるでしょう。1本だけの入れ歯であっても、周囲の歯を健康に保てるかどうかが大切になります。

まとめ

1本だけの部分入れ歯は、治療期間が短く幅広い症例に対応できる反面、支える歯への負担や日々のお手入れといった課題もあります。
費用は保険診療で5,000円〜1万4,000円程度、自費診療で10〜30万円程度が目安です。
メリットとデメリットの両面を理解したうえで、ご自身の生活スタイルや口の中の状態に合った選択ができるよう、まずは歯科医院で相談されることをおすすめします。